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ゲーム理論を活用したDeFiインフラOlympus DAOの仕組みとは?

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Table of Contents

暗号及びブロックチェーン分野では、新しいプロジェクトが注目を集めるのはよくあることです。実際、毎週のように新たなローンチが、ホットな話題として取り上げられています。しかし、それと同時に毎週のようにプロジェクトが頓挫し、いつの間にか消えていくのもよくあることです。

今回は、Olympus DAOを、そうではないプロジェクトとして取り上げていきます。Olympusは、初の真の非中央集権的な基軸通貨を作るというミッションを掲げ、界隈から多大な注目を集めています。そして、投資家は、Olympusがもたらす目を見張るような4桁のAPYによる、最高のリターンを求めてOlympusの元に集まっています。

Olympusは現在、約30億ドルのバリューロック約290億ドルの残高があり、DappRadarで3番目に大きなDeFiプロジェクトとなっています。この素晴らしい成長は、Olympusが構築・提供する革新的な金融技術の結果であり、プロトコル所有の流動性とトレジャリーからの流入を利用して、時間とともに成長する真の価値の貯蔵庫を作成しています。

ここから、OlympusDAOについて知っておくべきことを説明していきます。

重要な定義
Olympus DAOを正しく理解するために、まず知っておくべき重要なワードがあります:

DAO (分権型自律組織 — DAOは、多くのブロックチェーンプロジェクトで使用されている組織構造です。権力をヒエラルキーとして集中させるのではなく、意思決定を民主的に行います。DAOトークンの保有者は、プロジェクトを管理するために変更を提案し、提案に対して投票することで方針を決定します。

Store of Value(価値の貯蔵 — 安定しているか、時間の経過とともに購買力が増す資産のことです。ドルや貴金属など、多くのものが価値の貯蔵庫とされていますが、これらは価値が下がる可能性があるため、真の価値の貯蔵庫ではないという議論もあります。現在、様々な暗号通貨が価値の貯蔵庫と言われていますが、Olympusはこれに同意していません。「ステーブルコインはインフレに弱い」「ビットコインやイーサリアムは暴落や市場操作の影響を直接受ける」としています。

基軸通貨 — 国際貿易を促進するために、中央銀行や大手金融機関が保有する大量の通貨(貨幣)のことです。金や石油などの商品や、多くの国際債務は、国際的なビジネスを容易にするために基軸通貨で価格設定されています。これにより、国や大きな機関は、常に基軸通貨を保有しています。世界の基軸通貨は、過去1世紀ではドルでした。1999年以降はユーロも第二の基軸通貨として機能しています。

なお、この定義では、政府や大銀行が管理する伝統的な金融組織(CeFi)が中心となっています。一方で、DeFi(分散型金融)には、標準的な基軸通貨がありません。ビットコインやイーサリアムが使われることがありますが、どちらも基軸通貨としてはボラティリティが高すぎます。ステーブルコインもDeFiの基軸通貨になり得ますが、政府発行の通貨にペッグされているため、本当の意味での分散型ではありません。これは、ステーブルコイン、ビットコイン、イーサリアムが価値の貯蔵庫であることに対する議論と同じです。このように、分散型の価値貯蔵庫の必要性と基軸通貨の必要性は密接に結びついています。

流動性 — 市場価格に影響を与えることなく、大量のモノを素早く売買する能力を指します。暗号通貨が有用であるためには、価格がより安定し、簡単に使えるようになる必要があります。ある暗号通貨を別の暗号通貨と交換する際に、スリッページにより価格が変動したり、交換を促進するための買い手や売り手が十分に存在しない場合、その暗号通貨は流動性が低いと言えます。流動性の低い通貨は、その価値が大きく変動してしまうことから、信頼性が低いと見なされるため、価値の貯蔵や基軸通貨とはなり得ません。

暗号通貨の流動性を確保するための最も一般的な方法の1つは、リクイディティプール(LP)です。このシステムでは、ユーザーは自分のトークンをDeFiプラットフォームにロックアップすることで流動性をもたらすための資産として利用することができます。このシステムによって、その場に相対の買い手や売り手が存在しなくても、価格が大きく変動することなく即時の取引が可能になります。ユーザーは自分のトークンを流動性プールに提供することで、イールド(利回り)を得ることができます。UniswapやSushiswapなどは、この流動性プールを利用して、新しいコインや小規模なコインでの暗号取引をよりシンプルに提供しています。

Olympusとは?

さて、各用語を理解したところで、最も重要な質問に答えましょう:

Olympus DAOは実際に何をしているのでしょうか?

Olympus DAOは、分散型金融の基軸通貨となるOHMトークンを作成・管理しています。ドル建てのステーブルコインが時間の経過とともに減価するのに対し、OHMの供給量は一定の価値を維持しながら安定的に増加する設計がなされています。このため、Olympusは「市況に関わらず、常に購買力を高めることができる」初めての通貨を作ったとしています。これは、Olympusの収入源であるトレジャリーとプロトコルが所有する流動性でOHMをバックアップすることで達成されます。

収入源となるトレジャリー

Olympusの中心にあるのはトレジャリー(財務資産庫)です。現在、Olympusのトレジャリーの残高は7億ドルを超えています。このトレジャリーはDAIFRAXなどのステーブルコインで構成されており、これがOHMトークンの裏付けとなり、1 OHMトークンにつき1 DAIの最低価値を確保しています。OHMの価値が1 DAIを下回った場合は、トレジャリーの一部がOHMの価値を保護するために使われます。このことから、OHM の価値は固定されたものではなく、裏付けられたものであることが解ります。つまり、OHMの価値は1 DAIより高くなることはあっても、低くなることはありません。

Olympusのダッシュボードには、OHMの価格と各トークンの裏付けとなるドルの価値が表示されています。価格が裏付け価値よりも何倍も高いため、極端なAPYをヘッジとしても、まだリスクの高い投資と言えます。その結果、価格と裏付け価値の比率が下がると、OHMはより安定したトークンになり、ステークに対するAPYも下がることになります。

トレジャリーは、ボンディングとリクイディティプールの手数料という2つの方法で収入を得ています。Olympusは、政府や大企業のように債券(ボンド)を発行して資金を調達します。債券を購入すると、DAI、FRAX、ETH、LPトークンと引き換えに、一定期間にわたりOHMを受け取ることができるようになります。これにより、Olympusは、OHMを割引価格で販売し、トレジャリーに収入をもたらすことで、OHMの価値を裏付けます。

プロトコル所有の流動性

Olympus DAOのもう一つのイノベーションは、プロトコル所有の流動性です。前述したように、流動性の確保は、あらゆる暗号通貨が直面する深刻な課題です。市場に十分な流動性がなければ、大規模な取引に対して大きく変動してしまうため、トークンを安定した価格で売買することは機能的に不可能となります。

また、新しいトークンを発行するためには、発行者が流動性を提供する必要があります。多くのプロジェクトでは、流動性プールやステーキングによってこれを行っていますが、これには大きなコストがかかります。また、寄生虫的な投資家(多くの場合VC企業)を惹きつけるという好ましくない側面もあります。彼らは、初期段階のリクイディティプールでトークンを養殖し、報酬を得た後、プロジェクトを放棄します。この形は「レンタル流動性」として知られています。

代わりに、Olympus DAOは流動性のほとんどを自己所有しています。つまり、プロトコルが、OHMの流動性のほとんどをSushiswapなどの自動化マーケットメーカー(AMM)に供給しています。Olympus DAOは、短期間で最大の利回りを求める利益目的の投資家ではなく、恒常的な存在としてLPトークンを保持しています。これにより、シームレスな取引に必要な、安定した価格設定と一定の流動性を常に確保しています。

トレジャリーは、OHMトークンのLPフィーの大部分を受け取り、これが債券に加えてトレジャリーの重要な収入源となっています。トレジャリーの残高は、既存のOHMトークンの裏付けと、ステークAPYの規制に使用されます。

こうしてOlympus DAOは、OHMの流動性から得られるLPトークンのコントロールを保持し、プロジェクトの根幹となるプロトコルの手に留めています。このように、Olympus DAOは、他のトークンの成長を妨げている問題に対する、革新的な解決策を打ち出しているのです。

このdune.xyzのチャートは、プロトコル所有の流動性がこれまでOHMにとってどれほど成功してきたかを示しています。LPトークンはOlympus DAOの金庫の大部分を占めています。

3,3ゲーム理論

Olympus DAOの運営とその背後にある技術の興味深い側面は、行動のゲーム理論モデルを中心に構築されています。ゲーム理論とは、全員の利益のために集団行動を最適化する方法を数学的に研究するものです。

Source: Olympus DAO

この表は、Olympusがユーザーとプロトコルの間の様々なアクションをどのように評価しているかを示しています。良い結果は正の数字で、悪い結果は負の数字で示されています。数字の大きさは、結果の良し悪しを示しています(つまり、3は1よりも良く、-3は-1よりも悪いということです)。

Olympus内では、「3, 3」は皆に利益をもたらす行動の略語です。

これは古典的な「囚人のジレンマ」のバリエーションです。ゲーム理論では、2つの別々の当事者が、相互に影響を与えるシステムの中でどのように行動するのかをモデル化するのに使われます:

2人の容疑者が捕まりました。
2人とも黙秘した場合、それぞれに1年間の懲役が科せられます。
1人が自白して、もう1人が黙秘した場合、自白側は釈放され、黙秘側は3年の懲役になります。
お互いに自白した場合、2人とも2年間の懲役となります。
この場合、相手がどちらを選択するかわからないので、自白をして2年間の懲役となるのが最善の策となります。

Olympusにおいて、ユーザーとプロトコルの両者にとって最も有益な行為はステーキングです。ステーキングをすることで、ユーザーが受動報酬を得られるので有益であり、プロトコルにとってはユーザーがOHMを保有することでその価格が上昇するので有益となります。

これがステーキングが「3, 3」アクションである理由です。

ボンディングは、「トレジャリーに流動性とDAIを提供する」ため、+1のアクションとして考えられます。ユーザーに提供する価値は少なくなりますが、それでも利益を得てプロトコルを助けることになります。

この方法は、dune.xyzのチャートに示されているように、流通している大多数のOHMをステークするインセンティブとして機能しました。

売ることは、価格の変動を引き起こし、OHMの価値を下げる可能性があるため、否定的な行動です。両方のユーザーが OHM を売った場合、正味では最悪の結果となります。(-3, -3). このように、Olympusは、DAOのコミュニティ志向とグループの利点をプロトコルのコードに埋め込んでいるのです。

OHMはプロトコルによってのみミントまたはバーンされることから、Olympusは常に1OHMを1DAIでバックアップできることが保証されています。彼らは、プロトコルが「誰も売る人がいなくなるまで、トレジャリー資産を使って1DAI以下のOHMを無期限に購入する」という知恵によって、投資家のリスクをバックアップしています。

彼らがこう言います「FEDは信頼できないが、コードは信頼できる」と。

Youtube参考動画

まとめ

Olympus DAOについてどう思いましたか?
OHMを購入してステークしよう、DAOに参加しようと思いましたか?

その答えは、どちらでもいいと思います。

Pontem Networkが提供する「教育的」記事の狙いは、さまざまなプロジェクトの理念やその仕組みを知ることで、皆さんが上辺だけの宣伝文句に踊らされることなく、本当に意味のある対象を見つける力を持つことにあります。

Pontem Networkは、Meta(元Facebook)に支えられたパーミッションドブロックチェーンである「Diem」の実験プラットフォームです。インセンティブテストネット、Move VMスマートコントラクトプラットフォーム、ローコード開発ツールであるPontem Blocksにより、誰もがいつでもDiem上での構築を開始することができます。これにより、Diemを実装したMetaのメタバース向けの製品を計画している開発者に、最初のスタートを提供します。

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Pontem Networkについて

Pontemは、Polkadotを介して、DiemブロックチェーンをEthereumのようなパブリックパーミッションレスブロックチェーンの分散型エコシステムに接続するためのブリッジを構築しています。これにより、Facebookの27億人のユーザーは、分散型金融(DeFi)からノンファンジブル・トークン(NFT)まで、あらゆる暗号のユースケースにシームレスに触れることが可能になります。Pontem Networkとその開発プラットフォームにより、ユーザーは製品をDiemブロックチェーンに移行する前に、Polkadotやその他のチェーンでアプリを構築し、テストすることができます。

Pontem Networkは、Meta(Facebook)のDiemブロックチェーンのインセンティブ付きテストネットとして機能するPolkadot Substrateベースのチェーンです。このプロジェクトでは、Polkadotを使用して、クリエイターにDiemの可能性を紹介し、Diem協会に移行申請を行う前にアイデアの検証を実行する機能を提供しています。また、クロスチェーンブリッジを利用することで、Pontemは他のネットワークで確立された流動性、データ、ツールをシームレスにDiemとの間で相互利用することができます。

Pontemのビジョンは、Diemブロックチェーンの主要な実験ネットワークとしての地位を確立することであり、本質的には、流動性のためのブリッジだけでなく「DiemのためのKusama」にもなることです。これは、非常に効率的で柔軟性の高いPinknodeのコードを使用して、現在のKusamaネットワークにdAppsを接続するPinknodeの能力と完全に一致しています。既存のKusamaブロックチェーンは、初期段階のスタートアップの育成、革新的な創造の実験、Polkadot上に展開する前のdAppsのインキュベーションに適した場であるという評価を得ています。これは、参入障壁の低さ、より寛容なスラッシュペナルティ、よりスピーディなイタレーション、そして最新のテクノロジーにより成り立っています。

DiemのKusamaビジネスモデルを達成するためのPontemの旅は、野心的なものに他なりません。誰もが知るWeb2の巨大な力を、Web3の世界へ引き込む架け橋を構築していきます。

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